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1.白菜  2.ユッケとハンバーグ  3.豆腐  4.世界初のファーストフードチェーン  5.みかん


5.みかん 2001年10月26日  TOP  

 

 日本のみかんは元々、中国から伝わったものである。江戸時代前期、中国渡来のみかんの木から突然変異によって、日本独自の種なしみかんが誕生。中国の有名な産地にあやかりたいと、それを「温州みかん」と名付けたという。

 日本には現在、静岡みかん、熊本みかん、愛媛みかんなど様々な種類があるが、元は皆同じ品種の温州みかんであり、温習みかんの栽培が各地に広がる内に変異が生じ、現在では200種近くの系統があるといわれている。

 

4.世界初のファーストフードチェーン 2001年8月3日  TOP  

 

 包子(パオツ)=肉まんで有名な天津「狗不理」(ゴウプーリー)は、世界初のファーストフードチェーン店であり、既に百年以上の歴史があり、マクドナルドやケンタッキーより数十年早く、中国全土にチェーン展開している。

 今回、天津「狗不理」はオーストリアに進出すると言い、そんなものならいっぺん食べてみたいとも思うのだが、日本には既に日本人の民族性に合った「551の蓬莱」の豚まんがあり、天津「狗不理」の進出は無理と思われる。

 

.豆腐 2001年4月6日  TOP  

 

 豆腐は中国語でも、「豆腐」と書き、「 dou fu 」と発音する。前漢時代の淮南王・劉安が発明したものと言われるが定かではない。

 筆者は、1983年、内モンゴルを旅行したことがあったが、そこでモンゴル族の遊牧民が食べている「チーズ」をごちそうになったが、それはチーズというより、豆乳の代わりに牛乳を使った「牛腐」とでも称すべきものであった(もしかしたら、羊乳を使った「羊腐」だったかもしれない)。実際、牛乳を用いる以外、豆腐と製法も一緒だという。

 上のような事実に着目してか、豆腐の起源については、次のような説も出ている。 

 中国は南北朝時代、北方遊牧民族が華北に侵入、定住し、やがて漢族と同化し、農耕生活を送るようになった。そんな彼らが昔の「チーズ」を思い出し、タンパク質を補給するため、今や身近な材料、つまり「畑の肉」たる大豆を使って作ったのが、豆腐だと言うのである。

 ちなみに、日本には鎌倉時代、その製法を学んで帰った禅僧が、禅寺でタンパク源としていたものが、室町時代末期には、武士から、町人、農民に至るまで一般化するようになったという

 

.ユッケとハンバーグ 2001年4月5日  TOP  

 

 焼肉屋のメニューとして有名になった朝鮮料理のユッケは牛の赤みの生肉を食べるものであるが、これはモンゴル人が朝鮮に伝えたものだという。ちなみに、モンゴル人は西侵した際、ヨーロッパにも同様の生肉料理を伝えた。これがタルタルステーキである。タルタルとはタタールと同義であり、モンゴル人のこと。タルタルステーキも、ユッケと同様、細かく切った生の牛肉に、「塩・胡椒をし、玉ネギ・パセリなどの薬味を加え、オリーブ油・生の卵黄を入れてペースト状に練ったもの。」(三省堂『大辞林』)という。調理法等に若干の違いはあるものの、どちらも基本は生の牛肉である。

 ちなみに、ドイツ料理のハンバーグは、そのタルタルステーキに、パン粉などを混ぜて焼いたものが起源だという。比較的少量の牛肉でおいしく食べるために考えられたという。ドイツの都市ハンブルク(Hamburg 英語読みはハンバーグ)の水兵が考え付いたので、その名が付いたという説もある。 

 

.白菜 2001年4月2日  TOP  

 

 冬の鍋料理に欠かせぬ白菜であるが、日本で食べられるようになったのは、比較的最近のことらしい。一説によると、日清戦争の際、中国に攻め込んだ日本兵が、中国で食べた白菜の美味が忘れられず、種を日本に持ち帰ってから、全国に普及したともいう。

 「白菜」との名称は中国語でも同じであり、中国語では「 bai cai 」(パイツァイ)と発音する